lanケーブルの規格のひとつ「ハンス」とは

lanケーブルの規格や仕様を表す用語のひとつに「ハンス」というものがあります。なお、このハンスという語はもともと英単語「enhance」に由来しています。そして、その英単語「enhance」が持つ「強める」という意味の通り、このハンスがついている製品は元の規格から若干強化されたタイプのものです。たとえば、最も多く目にするハンスの代表例としてはlanケーブルのカテゴリ規格のひとつである5eの「e」などがまさにそれです。

この5eの「e」こそがennhancedの略称であり、このeつきのカテゴリ規格のものはないものに比べてノイズ対策などが強化されています。つまり、lanケーブル選択時に目が行きがちな通信速度や帯域が強化されているわけではありません。注意しましょう。なお、このeが付いているかいないかによって現れる違いは、通信の不安定性がより排除されている、というものです。

そして、その結果としてより製品化できるlanケーブルの長さがハンス付きの方が長い傾向にあります。これは、長いとノイズの影響が顕著になり、通常の規格のケーブルだと使い物にならなくなってしまうためです。一方で、5eのlanケーブルであればそのような心配はまずありません。実際に業務用などではその強化により長さ100mにもなるケーブルも販売されています。

家庭用としてそれらを目にすることはあまりないものの、その技術の恩恵は多くの人がすでに享受している可能性が高いと言えます。

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