配線ダクトの目的と効果

ケーブルなどを収納する配線ダクトは、ただ単に散らばりやすいケーブルを束ねるだけに留まらない目的と効果が存在します。配線ダクトはケーブルを隠すことでスッキリ見せる美観の改善に加えて、ホコリの付着を防いでお手入れの手間を軽減する効果を併せ持ちます。また、むき出しのケーブルを保護できるので、傷による劣化や傷から発生する断線を防ぐことにも繋がります。配線ダクトは純粋にケーブルの管理にも役立ちますし、膨大な本数が行き交うような現場では特に、スッキリと管理できるメリットが魅力になります。

両端以外を完全に覆うだけでなく、ダクトの途中からケーブルを引き出すことも可能なので、アイデア次第で合理的な配線が実現します。配線ダクトは自己消火性を有している製品が多く、万が一ケーブルが発熱したり出火しても、燃え広がらないように食い止める効果を発揮します。つまり、火が出ると被害拡大が避けられない電力ケーブルなどの敷設において、配線ダクトは被害を最小限に抑える備えになるわけです。設置や配線の手間はありますし、当然ながらコストは掛かりますが、安心や安全を考えれば十分に見合うコストになるはずです。

一度敷設したら数年、10年以上動かす予定がない場所では、こういう長期的な安全対策が将来の安心に変わります。一般家庭だと単なる自己満足に終わることもありますが、自己満足でもメリットがあると感じるなら検討すべきですし、何より足引っ掛ける不安がなくなるだけでも大きいといえます。

返信を残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です