融雪剤を塗布した配線ケーブルについて

日本では甲信越地方だと、冬は気温がマイナス10度以下を記録します。一般的に豪雪地帯と言われるところであり、他の関東や関西、九州地方とは違ったインフラ設備を目にすることができます。そのなかでもわれわれの生活に大きな影響を与えるのが電気であり、日本中の至るところで電線があるほどです。甲信越地方に敷設されている配線ケーブルは、冬の大雪対策で融雪剤が塗布されているのをご存知でしょうか。

ここでは詳しく配線ケーブルに塗布されている融雪剤について、解説をしていきましょう。東京などでは黒いケーブルが電柱同士の間で取り付けられており、絶縁シートで囲まれているのみです。この状態だと大雪が降ったらケーブルの表面についてしまい、さらには凍結もします。停電の原因となるので、都会で雪が降るとすぐに所轄の電力会社が除雪作業を実施しているほどです。

ところが豪雪地帯では人道作戦で取り除くのが困難となっているため、その秘策として融雪剤を使っています。この融雪剤の成分はカリウムと塩化ナトリウムの2種類で、道路で凍結を解除するための用いているものと同じです。おもに電力会社によって毎年塗布をされていますが、昨今ではケーブルを製造しているメーカーがあらかじめ、絶縁シートに融雪剤を含ませている場合もあります。雪国を訪れた際は、電線同士をつなぐ配線を見てみるといいでしょう。

まったく氷も雪も見当たらない理由がこれにあたるわけです。

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