結束バンドには、主に5つの素材が用いられています。高い強度と耐熱性を誇るポリプロピレン、さらに過酷な環境下での使用にも耐えうるフッ素樹脂、プラスチックとゴムの中間であるエラストマー、配管や高温の機械を束ねる際に試用されるステンレス、そして最もポピュラーなナイロンです。耐久性に優れ柔軟性も高く、何より安価で製造できるため多くの結束バンドに用いられている素材です。ナイロン製品の結束バンドでも、その大半を占めるのがナイロン66となります。
実はナイロン66は、世界において史上初の合成繊維として知られています。アメリカ八大財閥の一角・デュポン財閥の中核を担う、世界最大の化学企業であるデュポン社の手によって1930年代に開発されました。開発の目的は、天然の絹糸の代替となる合成繊維を生み出すことです。ポリアミド系樹脂の中でも結晶化度が高いナイロン66は、バランスのとれた素材とされています。
同じ合成樹脂であるナイロン6と比べて、強度および耐熱性に優れるといった特徴を持ちます。ポリアミド(ナイロン)系樹脂の中でも、非常に優れた機械的強度を持つ素材です。ガソリンやオイルといった有機溶剤に対しても、耐性の面で優秀です。ガラス繊維を充塡することで、機械的な強度や熱変形に対しての耐久性を向上させるといった加工も可能となっています。
工場や事業所などの工業および産業の現場から、一般家庭に至るまで幅広く使用されています。結束バンドのナイロン66のことならこちら